皮から革へ 皮革の製造工程

  
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皮から革へ
     
『皮』から『革』へ

『皮』と『革』。どちらも同じ『かわ』という言葉ですが、この2つの言葉の持つ意味を説明したいと思います。動物の皮は柔軟性に富み非常に丈夫ですが、そのまま使用するとすぐに硬くなったり腐ったりしてしまいます。そこで、煙でいぶしたり、動物の脂を塗ったり、植物の渋(タンニン)に漬け込んだりして『皮』を柔らかく長持ちさせる方法を考えつきました。それが『鞣し(なめし)』です。なめされていない状態のものを『皮』と呼び、なめしたものを『革』と呼び区別しています。
                                 
皮革・なめしの歴史 皮革・なめしの歴史

先史時代から続く皮革の歴史。紀元前8000年頃には皮を煙でいぶして腐らぬようにし、紀元前3000年頃には、植物の渋に漬け込む「タンニンなめし」も発明されていました。
近代では、化学の進歩により、耐熱性や柔軟性、弾力性に優れる「クロームなめし」が登場しました。
その後、タンニンなめしとクロームなめしのそれぞれの長所を組み合わせた、「コンビネーションなめし(混合なめし)」へと発展し、現在に至っています。
       
タンナーって何?

原皮から『製品革』を作る会社のことを、タンナーと呼びます。高品質な革が出来るかどうかは、タンナーでの製造工程や技術力によって大きく左右されます。
1911年に創業された歴史ある日本のタンナー、メルクス株式会社さんの『皮革製造工程』をご紹介させていただきます。
                  
原皮 水漬け フレッシング 石灰漬け・脱毛
原皮 水漬け フレッシング 石灰漬け・脱毛
原料となる皮(原皮)は国内産の他、ヨーロッパ、北米等から輸入されます。 原皮を木製の「ドラム」と呼ばれる容器で水漬けし、塩分や汚れを取り除きます。 原皮の肉面(裏面)に付いている余分な脂肪などを機械的に削り取ります。 アルカリで皮を膨張させ、繊維をほぐすとともに毛を除去します。
なめし 水絞り・選別 スプリッティング シェービング
なめし 水絞り・選別 スプリッティング シェービング
脱毛された皮はドラムで長い時間をかけて鞣し処理(鞣剤により皮の繊維を固定し、耐久性を与える)をされます。 革中の余分な水分を絞り、用途別に選別します。 革を表革(銀面)と裏面(床革)の二層に分割します。 革の裏面を削って均一の暑さに揃えます。
再なめし・染色・加脂 乾燥 味取り・エージング ステーキング
再なめし・染色・加脂 乾燥 味取り・エージング ステーキング
目的用途に合わせ染料を用いて革を染めます。その後油脂を加え革に柔軟性を与えます。 革を乾燥して革中の染料や油脂を固定させます。品質用途により幾つかの乾燥方法があります。 乾燥後、革はしばらく積み置きます。空気中の水分を吸収し、革中水分が安定します。 革の繊維をよく揉みほぐし、革独特の風合いを出します。
塗装 検査 計量 出荷
塗装 検査 計量 出荷
革の表面を保護し、希望する色、艶になるよう塗装します。目的用途により幾つかの方法があります。 完成した革は、品質(色・厚度・風合い等)が適正であるか厳しく検査されます。 計量機で革の面積を量ります。(革は面積で売買されます。) 全国各地へ出荷されます。