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革のエイジング(経年変化)とは

投稿日:2016年10月08日
革のエイジング(経年変化)とは

革製品は年月が経過することで、革の色や状態が変化するエイジング(経年変化)が起こります。経年変化というと悪いイメージを考えてしまいますが、言い換えれば「味が出る」ということにもなり、使えば使うほど愛着が湧いてくるのが革製品の魅力とも言えるでしょう。そこで今回は革製品のエイジングについて、なめし別にご紹介したいと思います。

エイジング(経年変化)とは

革製品は長年使い込むことによって色や質感が変化するものがあり、これをエイジングと呼んでいます。革製品は色や状態が程よく変化することで味わいや愛着が生まれ、革製品を使用する1つの楽しみでもあります。中には購入当初肌色だったものが、数年使い込むことによって濃い茶色ほど変化するものもあります。
しかしながら、すべての革製品でエイジングが起こるわけではなく、なめす工程の種類によってエイジングのしやすさも変わってきます。ですから、エイジングを楽しみたい方は、素材のなめし方にも注意して購入する必要があると言えるでしょう。

クロムなめし

クロムなめしは薬品に漬けてなめす方法で、丈夫で柔軟性にすぐれた革になります。クロムなめしは経年変化に強く、時間が経っても色が大きく変化することはありません。
また、クロムなめしでは革が伸び縮みするので、シワなども発生しにくい特徴を持っています。長く同じ状態を保ちたい方は、クロムなめしの革製品を購入することをおすすめします。

タンニンなめし

タンニンなめしは植物から抽出されるタンニンの力でなめす方法です。タンニンなめしの製品は経年変化しやすく、表面の質感や色合いが大きく変わることが知られています。新品と数年経過してものを比べてみると色が濃くなり、「違う色の製品では?」と勘違いしてしまうほど色の変化が大きくなります。
特にタンニンなめしのヌメ革(型押しなどの表面加工をほとんどしていない革)では、革本来の色の変化を楽しむことができます。いわゆる「年季が入る」「味が出る」というのはこのことで、使えば使うほど色や形に変化が起こり、革製品本来の醍醐味を楽しむことができると言えます。
しかしながら、汗や水濡れになどでシミになったり意図しない変色が起こる可能性もありますので、注意が必要の場合もあります。

混合なめし

混合なめしは上記2つを組み合わせたなめし方法で、双方の特徴を併せ持つ効果があります。つまり丈夫で柔軟性があるうえ、ある程度のエイジングも楽しめるということになります。コストはクロムなめしに比べるとやや割高にはなりますが、非常にバランスの取れたなめし方法でもあるため、近年ではよく使われるなめし方法と言えます。
現在さまざまな用途に使われていますので、扱いやすさとエイジングの両方を楽しみたい方は、ぜひ混合なめしの革製品を選ぶとよいでしょう。

このように皮製品1つでも、なめし方によって経変変化の違いがあります。買ったときと同じ色や状態を保ちたい場合はクロムなめしを選び、経年変化をじっくりと楽しみたい方はタンニンなめしを選ぶとよいでしょう。上記を参考に、自分のスタイルに合った革製品を選んでみてください。